D-7 ゴーギャン「マンドリンのある静物」

マンドリンのある静物

フランス近代の画家。パリに生まれる。1876年以降中年より絵画に専心した。日本の浮世絵版画から多くの啓示を摂取。貧窮生活のうち、複雑な爛熟期市民社会の雰囲気に疲れ、原始的自然の素朴さを求めて、91年南洋のタヒチ島に脱出、1901年隣島ドミニクに移住、03年同島に没した。いわゆる《後期印象派》の巨匠の一人で、印象派の色彩法を学びつつ、その造型的弱さを補い、古拙の原始芸術、浮世絵の線と色彩法などを学んで、それらを近代感覚の上に綜合し、南洋孤島の強烈な原始的自然と人生に憩いを見つけ、熱情をもって新しい造型的世界の詩を創り出した。洗練された強い装飾的色彩、美事な構図と大胆な歪形などの技法や、それを裏付ける近代的ヒューマニズムは、その後の絵画の進む道に大きい指針を与えている。

 

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