D-11 セザンヌ「オーヴェルの眺め」

オーヴェルの眺め

近代画家の父と呼ばれる画家は、1839年銀行家の子として南仏エクス・アン・プロヴァンスに生まれた。はじめ地元の法科大学に学ぶが画家を志し1861年パリに出る。しかし初期の画はサロンに拒否され、失意と苦悩の時代が続く。親友の小説家エミール・ゾラの励ましや、マネやドガとの交友があるが、いぜんとして仲間うちではアウトサイダーの位置にあった。

1870年代その造型性、色調に微妙な変化が現れ、トーンは明るくなり印象派の手法に目覚めたが、1874年ピサロの世話で第1回印象派展覧会に出品した頃から作風はむしろ反印象派的な主張を明らかにし、1880〜90年に自ら画境を確立。世評もようやく高まった。

 この画はオーヴェルに居を定め、ピサロ、ギョーマンと制作をともにした頃の作品である。 

 

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