D-14 ビュッフェ「コーヒー器具の静物」

コーヒー器具の静物

1928年パリで生まれたビュッフェは16歳で名門エコール・デ・ボザールに学び、サロン・ドードンヌ等への出品を通じて早くから画才を認められ、1948年に20歳で第一回の 批評家賞を受賞し、当時流行していた抽象画家に対抗する独特な特色をそなえた具象画家のプリンスとして瞬く間に世界的名声を得ました。垂直と水平に走る黒々とした鋭い輪郭線が鋭角的な造形を描き出す彼の一貫した作風は、追従を許さない独特のスタイルを確立しています。1952年の『キリスト受難』を皮切りに年ごとに一定のテーマのもとに描いた連作を毎年ダビット・エ・ガルニェ画廊で発表し、大変好評を博し、その地位を不動のものとしました。近年のオークションにおいても驚くべき値をつけ、現代画家の第一人者の評価を得ています。ここにご紹介する作品は、フランスの小径を手堅い技法と大胆なタッチで描いた1977年の作品『コーヒー器具の静物』はテーブルの上に置かれたコーヒー器具のグレーを基調にビュッフェ特有の鋭角的な描法で描かれたビュッフェの力量と特色が発揮された名品です。

 

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