D-16 ピサロ「刈り入れ」

刈り入れ

ピサロは、19世紀の最も重要な美術運動であった印象主義の画家の一人で、中でも彼が一番年長でした。この絵にみられるように、彼は平和な田園風景を数多く描いています。しかし、同じ農民画家と呼ばれるミレーと違って、彼の絵には、哀愁や宗教性などは微塵もありません。自然ののどかさと農民の幸福な微笑がそこには描かれています。率直で素朴な目、それが彼のリアリズムでした。また他の印象派の画家たちが、空や水に惹かれていたのに対して彼は、終始大地から目を離しませんでした。ゆるやかな起伏を持つ野や山、野良で無心に遊ぶ子ども達の情景がなんの誇張も飾り気もなく描かれています。またこの刈り入れにみられるような≪組み立てられた≫画面は、同じ仲間のセザンヌに強い影響を与えたといいます。

 

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