D-50 中谷貞彦「庭1」

庭1

 1926年(大正15年)東京生まれ。東京美術学校(現東京芸術大学)油彩科の安井教室に学び、フランス留学後、立軌会を中心として画壇で活躍。現在、立軌会の同人、日本大学芸術学部美術学科教授として、長年後進の指導に当たっている。柔らかくしかも色の冴えがあり、美しいリズム感に満ちたその絵は、今なお精神の実現を芸術の中に追求している。1991年優れた画業をあげた具像洋画家を選んで贈られる第6回の小山敬三美術賞を受賞。短く、リズムある筆触がそのまま色となり形となる。手の感触を画布上に確かめるように、次々に色を置いてゆく。何かを描くというよりは、この盛んな自然に包囲された自分の全身感覚を、一触ごとの筆に託して画面に再構成された作品である。

 

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