D-64 ルノワール「白い服の少女」

白い服の少女

ルノワールは、かず多くの子供たちの肖像を描いていますが、この作品は、なかでも最も愛くるしい幼女像です。印象派の画家たちの中で、おそらく彼ほど、子供のあどけなさ、自然さ、純粋さを描くことの出来た作家は他にないでしょう。彼は、自分の気に入った顔だちとか、ポーズをさせるよりも、何度も会って表情をよくつかむことができる相手を選んだといいます。それが、この作品にみられるような自然さと生き生きした表情を捉え得たのでしょう。この絵は、彼が雰囲気な印象派にとどまりきれぬ自分を感じて、デッサンの正確さ、つまり<厳格な画風>に転じた頃の作品です。モデルはルシー・ベラールで、彼女は1880年生まれといいますから、3才のときの肖像ということになります。

 

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