ヤングアダルト(YA)の本

 

 

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 YA(ヤングアダルト)とは、13歳〜18歳くらいの若者を表す言葉です。その世代に人気のある本や、触れてほしい名作、生き方や進路に悩んだときに参考になる本、趣味の本など、様々な分野の本を選んでいます。中高生の読書推進を目的としていますが、大人の方も楽しめるコーナーです。

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 『ぼくはO・C・ダニエル』
 ウェスリー・キング//鈴木出版//93-キ

 

 ひょろひょろのやせっぽちで、所属するアメフトチームでは補欠兼給水係。勉強はできるけどダサい、と自負している 13歳のダニエル。

 彼の毎日はとにかく忙しい。勉強、部活、友達、恋愛。自分が主人公の物語をこっそり書くこと。しかし彼の時間を最も奪うのは「儀式」と呼んでいる行動。日常生活での歩数、順番、回数などを自分で決めていて、間違えたらパニックになってしまう。このこだわりのため、ダニエルは毎日ベッドに入るまでひどい時は5時間も「儀式」を続けなければならない。

 ある日ダニエルは、誰とも話さず、目も合わさないクラスメイト、サラに突然話しかけられる。ダニエルは彼女に、失踪した父が母の新しい恋人に殺されたという証拠を掴む手伝いをしてほしいと頼まれる。

 同じ頃、グループ学習で意中の美少女ライヤと急接近し、アメフトでは試合に出場することになるし、それらの不安から「儀式」はどんどんひどくなるし、もうくたくたのダニエル。しかしサラのことを放っておけず、彼女の母の恋人の家に不法侵入したり、盗聴器を仕掛けたりと、探偵ごっこも引き返せなくなっていく。

 自分が普通ではないと孤独に感じていた少年が、普通ではないが、一人ではないと気づく。自分のネガティブな部分に向き合った時、変化し、成長するダニエルはちょっとだけカッコいい。

 

 

 

 

  

 

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 『これを知らずに働けますか?』

 竹信 三恵子//筑摩書房//36

 

 日本の国民の義務のひとつ、働くということ。

 働くなんて、まだまだ先。自分には関係のない大人の話。と思っていてはいけません。アルバイトだって立派な労働です。若い人たちが本当に知りたい、労働についての疑問。30のQ&Aでわかりやすく解説してくれます。

 学校生活とバイト、両立できる?ブラックバイトって?アルバイトでも有給休暇が取れるって本当?…など、身近な質問から、

 正規雇用と非正規雇用ってどう違う?正社員になれば、公務員になれば将来安定?セクハラ、パワハラ、モラハラ、マタハラ、オワハラってなんだ?どれくらい働けば過労死しちゃうの?…など、不安な疑問まで多岐にわたります。

 あなたはどんな働き方をしますか?社会に出る前に一度じっくり考えてみよう。知識はあなたを守ります。

 

 

 

 

 

 

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  『その景色をさがして』

 中山 聖子//PHP研究所//91-ナ

  

 ママが死んでしまったあの日から、わたしの心の中には、涙の水たまりのようなものができてしまった。それは、ほんのちょっとしたことがきっかけでゆらゆら揺れて、自分ではしずめられなくなってしまうのだ。(本文 P,24)

 母親と死別したばかりのトーコは、ぼんやりとした日々を過ごしていた。ある日部屋の整理中に、小説家だった母の創作ノートを見つける。そこには、一枚の絵葉書が挟まっていた。知らない差出人の名前を見た時、生前母が「トーコに見せたい景色がある」と言っていたことを思い出す。

 トーコは後悔していた。どうして、その場所を聞いておかなかったのか、と。思い始めるとキリがない。母に取った冷たい態度。傷つけてしまった言葉。どうして母がいることが当たり前だと思っていたのだろう…。

 「景色」を自力で探すと決めたトーコは、祖父母やおばに母について聞いて回る。子どもの頃の母、学生時代の悩み、父との結婚と離婚。トーコは母の様々な一面を知ることになる。

 祖父母、おば、トーコ、母と離婚した父、それぞれの悲しみ。愛する家族を失った人たちの日常を描く、心の再生の物語。

 

 

 

 

 

 

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  『エンターテインメントという薬』

 松山 洋//KADOKAWA//589

  

 3週間後、あなたは目が見えなくなります。残された時間で何をし、何を見ますか?

 この過酷な選択を迫られた青年がいます。それは、当時まだ21歳だった藤原ヒロシさん。眼球にできた腫瘍のため1歳で右目を摘出したものの、19歳で左目に病を再発。21歳の時、左の眼球摘出が決まったのです。

 目が見える最後の3週間で何がしたいか?彼が望んだのは「あるゲームソフトで遊びたい」。そしてそのゲーム、『.hack//G.U.』の生みの親であるゲームクリエイター、松山洋さんのところに話はやってきました。

 ゲームは3部作で発売されており、藤原さんが望んだのは最終作にあたる第3部。しかし問題は、すでに告知されている第3部の発売日が、藤原さんの手術後だということ。

 松山さんたちは青年の夢をかなえるべく奮闘します。世界には美しいものがあふれている。その中で自分たちが作ったゲームを「最後に見たいもの」に選んでくれたことを、何よりの励みとして。

 こんな人になりたい!と胸を熱くさせる、かっこいい大人たちがここにいます。

 

 

 

 

 

 

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 『十代最後の日 こわい物語』

 赤川 次郎//汐文社//91-ア

 

 友也は今日という日が来ることを恐れて生きてきた。明日は20歳の誕生日。今日が十代最後の日だ。16歳の時、彼は幼馴染の香子の命を助ける代わりに死神とある取り引きをした。溺れて死んでしまった香子を生き返らせる代わりに、友也の命は20歳で尽きるという。彼女を誰よりも大切に思う友也は、迷わず自分の寿命を差し出した。香子は息を吹き返し、大学生になった今も友也の隣にいる。

 香子の笑顔を見るたびに、自分の選択は間違っていなかったと思う友也だが、心の奥でずっと死神との再会を恐れていた。そして十代最後の今日。死神は少女の姿で彼の元に舞い戻った。

 朝から友也の周りで事故が多発する。何度も命を落としそうになるが、この不幸をすべてかわし、今日をやり過ごせば、自分は死なずにすむのでは…?と思いつく。死神と友也の駆け引きが始まる。

 表題作を含む3つの怖い話が収録されています。

 

 【赤川次郎ミステリーの小箱シリーズ】

『十代最後の日 こわい物語』 『命のダイヤル 泣ける物語』

『保健室の午後 学校の物語』 『洪水の前 自由の物語』

『真夜中の電話 謎解き物語』

 

 

 

 

 

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 『波うちぎわのシアン』

 斉藤 倫//偕成社//91-サ

 

 小さな島の港町。島に一軒しかない診療所で働くフジ先生が、嵐の夜に燃え盛る船から助け出したのは、生まれて間もない赤ん坊。

  男の子の左手はぎゅっと握りしめられたまま開くことはなかった。その形が同じ名前の巻貝に似ていたため、彼はシアンと名付けられフジ先生と看護師のネイに育てられる。

  診療所はいつしか託児所も兼ねるようになり、とうとう身寄りのない子どもたちが暮らす孤児院にもなった。お手伝いのリネンさんも増え、シアンは同じ年頃のキナリ、ヨルビン、タタたちとすくすくと育っていった。

 シアンがこの町に来て4年が経った頃、タタはシアンの左手から海の音が聞こえることに気づいた。それは波の音ではなく、お母さんのおなかの中にいた頃の懐かしい音だった。シアンの左手に耳を寄せていると、生れる前の記憶がよみがえってくるのだ。自分のお母さんのことなど何一つ知らなかったタタだが、娘の誕生を待ちわびる両親の深い愛を思い出した。

  ある日、島に旅芸人の集団「野生のリス一座」が訪れる。一座の出し物の最中、シアンはなりゆきで左手の不思議な力を人前にさらしてしまう。そこからシアンたちの穏やかな生活は一変することに…。

 診療所で飼われている、カモメという名のネコが見守る、生まれる前の記憶をめぐる不思議でせつない物語。

 

 

 

 

 

 

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  『タイムボックス』

 アンドリ・S・マグナソン//NHK出版//949-マ


 世界の始まりの国パンゲアで、中に入った人間の時間を止めることができる箱、タイムボックスが発明された。国王のディモンは、妃を失った悲しみから、愛娘である王女オブシディアナの成長を恐れ、いつまでも若く、美しくいられるようにとこの箱に閉じ込めてしまう。透明な立方体の中で、王女は永遠に年を取らず、美しいまま。そして時は流れ…。

 よく晴れた日。お天気とは裏腹に現代の世界経済は低迷を極めていた。シグルンの両親はパパ、ママ、シグルン用の3つのタイムボックスを買ってくる。「経済危機が去ったら、ひらく」と設定された箱に入り込んだシグルンが目覚めた時、世界の時間はずいぶんと流れたようだった。しかし、両親はまだタイムボックスの中。彼女一人だけが目覚めてしまったらしい。
 パニックになったシグルンの前に、年長の少年たちが現れる。世界は不景気なんかより、もっとひどいことになっているという。パンゲア時代から続くタイムボックスの呪いを解くのは、町にとり残された子どもたち。彼らに世界は救えるのだろうか。

 人間は多彩な芸術を生み出し、膨大な知識を持つのに、どうしてもっと良い世界をつくれないんだろう。なぜ正しくないことばかりしてしまうのだろう。子どもの頃からずっと「世界のありかた」について考えていたという著者が問いかける、今と未来の物語。

 

 

 

 

 

 

 

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 『バスケの神様

 木崎 菜菜恵//集英社//F-キ

 

 勝つことへのこだわりから、中学時代にバスケ部の仲間とすれ違い、孤立してしまった葉邑郁(はむらいく)。もうバスケはしない、と決めていたのに、入学した高校でバスケ部の先輩たちから強引に勧誘され、体育館に足を運んでしまう。

 中学3年の夏、ボールもシューズもすべて捨ててしまった郁。体育館の匂い、バッシュが床に擦れる音。そして約10カ月ぶりにボールを触った瞬間、自分がどれだけバスケが好きなのかを思い知る。バスケがしたいと本音をもらしてしまうほどに。

 入部したバスケ部は個性的なメンバーが揃っていた。キャプテンとして生まれてきたかのような頼もしい男、淳哉。口が悪く郁をからかいまくるミドリ。寡黙な修行僧みたいな武士。そして高校で初めてできた友達、同級生のフジ。

 ここでもう一度バスケをやる。そして全国を目指す。そう決めた矢先、郁の中学時代のバスケ部員が多く在籍する高校との練習試合が決まる。郁はかつての仲間たちから「お前のせいで試合に負けた」と言われた過去を思い出してしまう。

 大好きだから苦しい。本気だから時に仲間とぶつかり合ってしまう。震えるような興奮が渦巻く熱血スポーツ小説。

 

 

 


 

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 『自分のことがわかる本』

 安部 博枝//岩波書店//15

 

 「自分の自慢できるところを3つ挙げてください。」

  すぐに自分の良いところを3つ答えることができるでしょうか?こんな時、人は無意識に自分と他人とを比べてしまいます。サッカーが得意!ピアノが上手!と思いついても、でも自分より上手い人はいくらでもいるし…とか、中学までは成績が上位だった、でも高校に進学したらそうでもなくなった…とか。「自慢できるところ」を探していたはずなのに、考えるほどに落ち込んでしまう結果に…。

 官公庁や企業で社会人の教育に携わる著者が説くのは「ポジティブ・アプローチ」という手法。まずは自分の良いところに気づける、自己発見シートから。「自慢できるところ3つ」で躓いてしまった人は必見です。

 そこから「なりたい自分」を想像できたら、それに近づくための未来年表作り。最初は落ち込んでいても、いつのまにかワクワクしてくるので不思議です。

 まだ知らない自分に出会える一冊です。

 

 

 

 

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  『パイルドライバー』

 長谷川 集平//ブッキング//P-ハ

 

 ブンくんの頭の中はいつも、大好きなエッちゃんのことでいっぱい。でも、いざ本人を目の前にすると意地悪ばかりしてしまう。エッちゃんも強情なところがあるし、なかなか素直になれません。

 照れくさいんだよ。男の子ってそういうもの。なんて言い訳はあるかもしれないけれど、いつもいつも意地悪されるエッちゃん、我慢の限界です。とうとうきつーい反撃に…。

 きっとエッちゃんだって、「ブンくんったらわたしのこと好きなんでしょ。ふふん。」ってわかってると思うんです。でもブンくん、もうちょっとスマートにやれなきゃ、エッちゃんのハートは射止められませんよ。

 

    

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