おすすめの本

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明るい夜に出かけて

明るい夜に出かけて』             

 佐藤 多佳子 著 / 新潮社 / F−サ

眠れない夜。世界にたった一人取り残されたような孤独を救って

くれたのはラジオだった。

人間関係のトラブルをきっかけに、大学を休学し、海辺の町で

一人暮らしを始めた富山。毎日コンビニでアルバイトをして、

うちに帰って、弁当を食べて寝るだけ。唯一の楽しみは深夜に

放送されるラジオ番組。ハガキ職人(特定のラジオ番組で

ネタハガキを数多く投稿し、ペンネームがその他のリスナー

からも知られている常連投稿者)を自負する富山は、ある夜、

コンビニのレジで、同じく有名なハガキ職人「虹色ギャランドゥ」

と偶然出会ってしまう。

ラジオにハマったことがある人なら必ず共感できる、真夜中の青春小説。

 

パソコンやスマホでラジオを聴く時代。「ハガキ職人」という

言葉はあれど、投稿はほとんどがメール。放送中のラジオの

リスナーがツイッターでツイート(=実況)。

今のラジオってこんな感じなのか!という驚きも…。

 

表参道のセレブ犬と

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

 若林 正恭 著 / KADOKAWA / 914−ワ

「勝っても負けても居心地が悪い」「いつでもどこでも白々しい」

社会に対して感じた違和感。

これは「競争しなきゃ生きていけないシステム上での悩みに

過ぎないのでは」と、日本とは違うシステムの中に生きている人々に

出会うため、キューバへ旅立つ。

そこで目にした社会、人間の生き方、感性、キューバに旅して

感じたことを、皮肉も交えて若林さん独特の視点から語るエッセイ。

時にクスッと笑えて、最後には何だか胸がじんわり…。

第3回 斎藤茂太賞 受賞作。

 

どう解く?

どう解く?ー答えのない道徳の問題

 やまざき ひろし ぶん / ポプラ社 / 15

「どうして勉強をしなきゃいけないの?」

「ついていい嘘と、ついちゃいけない嘘は、どう違うんだろう?」

大人でも答えに困ってしまいそうなテーマについて、小学生の

みんなと一緒に話し合って出された様々な意見…。

大人が考えている以上に、子どもは考えているようです。

それぞれのテーマに著名な方々が回答されており、その深い見解にも

考えさせられます。

 

燃えよ剣

燃えよ剣

 司馬 遼太郎 著 / 文藝春秋 / F−シ 

司馬遼太郎が描いた時代小説、『燃えよ剣』が映画化されるという。

公開は2020年。個人的に東京オリンピックよりも待ち遠しい。

公開まで時間はたっぷりあるので、未読の方はもちろん、過去に

読んだことがある、という方も今一度読み返してみてはいかが

でしょうか。

新選組隊士たちの日常が描かれている短編集『新選組血風録』も

おすすめです。

 

賢者はベンチで思索する

賢者はベンチで思索する

 近藤 史恵 著 / 文藝春秋 / F−コ

ファミレスでバイトをしているフリーターの久理子。

ファミレスの常連で、いつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という

名の老人。久理子はひょんなことから公園のベンチで国枝老人と

話すようになる。

そんなとき、近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して

起こり、久理子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。

犯人は一体だれなのか?

雑種のアンとトモがなんとも健気でかわいらしく、久理子と

国枝老人の間に生まれる絆が温かくも切ない、ほっこりミステリー。

 

国境のない生き方

国境のない生き方 ー私をつくった本と旅ー

 ヤマザキ マリ 著 / 小学館 / 726−ヤ

14歳でヨーロッパひとり旅、17歳でイタリア留学、地球のあちこちで

生きてきた著者だからの名言集。

「自分が暮らしている町でもなく、国でもなく、自分が生きている

 この地球、この地球で生きているありとあらゆる生き物、そういう

 すべてをふくんだ宇宙、そこまで地図を広げていったら、ものの

 考え方や見え方も変わるんじゃないか。

 単純に地球があって、太陽があって、この環境の中で生きていける

 生命体として、私たちは命を授かったのだから、まず『生きてりゃ

 いいんだよ』。これが基本。

 生きてていいから、生まれてきたんですよ。」(本文より)

読み進むうちに、日々の細々した事から心が解放されていくような

気がしました。

  

回遊人

回遊人(かいゆうびと)

 吉村 萬壱 著 / 徳間書店 / F−ヨ

44歳、仕事を辞めて専業作家になった江川はスランプに陥っていた。

唯一文学賞を取ったデビュー作も絶版が決まり、このままでは生活も

ままならない。江川は、妻子を残して家出を決行する。行先は大阪に

よく似たドサ街。環境を変えても、筆は全く進まない。自棄になった

江川は偶然手に入れた謎の錠剤を酒と共に飲み下す。人生を変える

出来事(小説のネタ)を求めて、薬物に狂うのもいいと思ったのだ。

意識が戻った時、彼は10年前の世界にいた。取引先の会社にいた妻とはまだ結婚していない。

10年後の自分がずっと悔やんでいた「あの時の選択」を正し、今度こそ最高の人生を送れるのでは??

江川のやり直し人生が始まるが…。

タイムリープが登場するSFチックな作品に似合わず、超現実的な

男の悩み。人生、結婚、仕事、幸せ…、人は繰り返すことで学習

できるのか。

 

しかけにときめく京都名庭園

 

しかけにときめく「京都名庭園」

 烏賀陽 百合 著 / 誠文堂新光社 / 629

 西洋庭園は外に出て楽しむものであり、庭の中からの景色が重要となる。

それに対して、日本庭園は建物の中からの庭や情景をどう活かすか、

建物との関係をどう表現するかなど、さまざまな創意工夫で作られる。

京都の名庭園の歴史とエピソードを豊富な写真とともに紹介している。

著者は、庭園デザイナー。

京都名庭園マップ、おすすめひといきスポットのページもあり、

訪れる際の参考になる。

 

老いの作法

老いの作法

 渋谷 昌三 著 / 成美堂出版 / 159

 人生100年の時代になりました。

老後について心配事が年々増していく時代になっています。

身体は大丈夫か?頭は元気でいられるか?

でも「老い」に対する誤解があると…。

「今、自分でできる一つの行動が一つの幸せを生む」

自分らしく無理なく人生を楽しみ、出来ることを積み重ねていくことが

100歳を自分らしく生きるコツだと思います。