おすすめの本

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ゴンちゃん、またね。

ゴンちゃん、またね。』             

  ビートたけし 作・画 / 文藝春秋 / F−ビ

作家志望の則之と柴犬のゴン。

一人と一匹の、笑えて、少し寂しい毎日。

週刊文春に掲載された短編小説です。

ビートたけしさん自作の絵も多数収録。

 

球児メシ

勝ち抜く身体(からだ)をつくる球児メシ

     タイムリー編集部 制作 / 光文社 / 783

 食べても食べても腹がへる。育ち盛りの男子には、こんな弁当を

作ってやりたい!!

 高校球児は、ひょんなことから才能を開花させる可能性を秘めながら、

ひじなどのケガにより戦線離脱してしまう危険もある。

がんばる球児を生かすも殺すも食トレ(食事トレーニング)次第だと

いう。野球に限らず、成長期の子どもに食べさせたい栄養満点の

レシピの数々。おしゃれなお料理本ではないけれど、愛情がいっぱい

詰まった応援ごはん!!

 

砂の女

砂の女』                      

  阿部 公房 著 / 新潮社 / F−ア

 砂丘の砂穴の一軒家に閉じ込められ、逃げられなくなった男性。

一軒家には女が一人住んでいる。

蟻地獄のような砂穴からは逃げることができない。

 初めて読んだのは、中学生の時のテストの問題に入っていた

抜粋部分だったと思う。テストながら、なんてシュールな話だろうと

思い、テストが終わってすぐにこの本を読んだのだが、鳥取砂丘に

何度も行っていた私は砂丘に行くのが怖くなった。砂丘嫌いになった

のはこの本が原因だと言ってもいい。サハラ砂漠の話題に触れても、

タクラマカン砂漠の文字を見てもこの作品を思い出す。

年齢を重ねると、また違った捉え方になったが、やはり怖い。

逃げられないという怖さから、それに慣れてしまうという怖さ。

中学生のテストでどんな問題だったのか忘れたけれど、すごい

チョイスだと思う。

 

撮らずにいられない鉄道写真

撮らずにはいられない鉄道写真

  中井 精也 著 / 学研パブリッシング / 743 

 鉄道に特別な興味は無かったけれど、一度ページを開くと、じっと

魅入ってしまう。美しい電車のある風景が切り取られています。

 写真の撮り方、モデルさんへの撮影交渉術、旅先での出会いなど、

エッセイとしても楽しめます。写真を撮った同じ季節、同じ場所に

行ってみたくなります。そしてなんだか少し、この本を手に取る前より

鉄道が好きになっているような…。

 鉄道と、鉄道の周りにある日常、普通の人々の穏やかな生活への

愛情が感じられる素敵な一冊です。

 

死にたいですか

死にたい、ですか

 村上 しいこ 著 / 小学館 / F−ム

 自らも壮絶な虐待といじめを経験してきた著者が送る、自死遺族の

苦しみと再生の物語。

 高校でいじめに耐えられず、自ら命を絶った兄。

父はアルコールに溺れ、社会生活に支障をきたす。

そんな父には見向きもせず、裁判により兄の無念を晴らそうと躍起に

なっている母。今にも崩壊しそうな家庭の中で、どうすれば家族を

ぎ止められるのだろう。

絶望の先に光はあるのか。

真っ向からいじめ遺族の問題に切り込んだ圧巻の一作。

 

初ものがたり

初ものがたり

  宮部 みゆき 著 / 新潮社 / F−ミ

 宮部みゆきの現代物、はっきり言って苦手だという方も多いのでは

ないですか?最近メガになってきた時代小説も、気軽に読めないわ、

という方にぜひお勧めの時代小説です。

 四季を感じさせる「初もの」が絡んだ謎。本所深川を預かる

岡っ引きの茂七親分と子分が難事件に挑むのですが、連作短編のため

切れが良く飽きません。

 また、夜に屋台を開いている正体不明の稲荷寿司屋の親父、

これもまた謎の人物で。いったい何者なのか、わからないなりに、

美味しいものを作ります。

寒い夜にこの屋台に行ってみたい。

まだまだ朝晩が冷えるこの季節にお勧めの一冊です。

  

長生き競争

長生き競争!

 黒野 伸一 著 / 小学館 / F−ク

 聡、弘、明男、正輝、博夫、規子の6人は、小学校からの幼馴染の

76歳。

 足が痛い、腰が痛い、アレの名前が出てこない…、などとは言い合って

いるが、たいがい元気でヒマなため、たびたび集まっている。

 ある日の集まり、6人の中で特に若い肉体をキープすることに力を

入れている明夫は、メンバーにある提案をする。それは「この中で

誰が一番長生きするか」の賭け。掛け金は一口440円。全員自分に

賭け、一番長く生き残った者が掛け金を独り占めできる。酒の席で

面白半分に命を賭け事にするくらい、自分たちに「死」は縁遠い

ものだった。

 しかし次の日、最初の脱落者が出てしまう。

 生と死、老いと人生を切なくもユーモアたっぷりに描いた、

終わらない青春物語。

 

 

怒り上

怒り下

怒り 上怒り 下

 吉田 修一 著 / 中央公論新社 / F−ヨ

 1年前に八王子で夫婦が惨殺される事件が起きた。目撃証言から

モンタージュ写真が作られ、すぐに全国指名手配されたが、犯人は

1年たっても捕まらない。警察はテレビの公開捜査番組で新たな手配

写真を公開した。

 ちょうどその頃、房総半島の港町に住む洋平と愛子親子、東京で

華やかに暮らす青年優馬、沖縄の小さな島で働く母と暮らす少女泉の

前に、それぞれ謎の男が現れる。手配写真にどこか似ている3人の男。

犯人はこの中にいるのか?

 

伴走者たち

伴走者たち 〜障害のあるランナーをささえる〜

 星野 恭子 著 / 大日本図書 / 91−ホ

  視覚障害や自閉症、知的障害のある人、義足のランナー。

”走りたくても、一人では走ることが難しい”人に対して、

ほんの少し手を貸してあげることで、走る喜びを味わうことができ、

伴走者自身も”伴に走る”ことで楽しみを見出したり、大いに刺激を

受けるようです。

「ささえられる人」「ささえる人」という関係を超えて、共に夢を

追いかける姿にエールを送り、”ありがとう”と伝えたくなります。