相生市立図書館のスタッフが館内のPOPで紹介している本です。
なにを読もうか迷ったときの参考に、ぜひご活用ください。
探している本が見つからない場合は、お気軽にスタッフまでお尋ねください。
『人生の一冊の絵本』柳田 邦男//著 岩波書店 019
~絵本には、幼き日の感性の甦りや心の持ち方の転換がある~
大人になった今だからこそ読んでほしい絵本がこの本の中にたくさん紹介されています
是非〝あなたの一冊″を見つけてください
『グレゴワールと老書店主』マルク ロジェ//著 藤田 真利子//訳 東京創元社 953-ロ
本とは無縁だった青年グレゴワールが本に埋もれて暮らす老人と出会ったことから始まる物語
読書案内はそのまま人生への道案内でもあった!
青年の成長と老いの真実についても考えさせられる作品
『あたしの一生 猫のダルシーの贈り物』パディー レディー//著 江國 香織//訳 飛鳥新社 933-レ
読み始めたら止まらなくなる、猫好きにはたまらない本です。
猫を飼っている方は、きっと今以上にその猫が愛おしくて
たまらなくなるはずです。
『映画と旅する365日』パイインターナショナル 778
365日それぞれの日に合わせた映画とその舞台になった風景が素敵です。
自分の誕生日に紹介されている作品と場所がとても見たくなります。
春は出会い、夏はバカンス、秋はファンタジーやミステリー、冬はゆっくり
見たい名作やホラー等々。
『最後まで在宅おひとりさまで機嫌よく』上野 千鶴子//著 中央公論新社 367
桐島洋子、澤地久枝ら10人のロールモデルと人生後半の生き方を語り合います。
最後まで自宅の暮らしと「在宅ひとり死」を全うするために、何をしておくべきか
考えておかなければなりません。
1.人生100年時代、先輩方の覚悟
2.節目を超えてさらに輝く
3.老後は怖い?怖くない?
『ふるさと再発見の旅 東北』清永 安雄//撮影 産業編集センター 291
「日本の原風景に出逢う旅へ もう一度ニッポンをひもといてみませんか」
をコンセプトに出版された写真紀行シリーズです。
訪れたこともないのになぜか懐かしい気持ちになり、そこに暮らす人々の暮らしぶりが
感じられる写真が多数。
日本各地の記憶に残る風景や街並みが紹介されています。
最新刊の東北以外に、近畿①、近畿②、甲信越、中国地方、関東地方も所蔵しています。
まだ知らなかった日本を再発見する旅に出てみられませんか♪
『喫茶とまり木で待ち合わせ』沖田 円//著 実業之日本社 F-オ
喫茶店が舞台の短編集です。
なんの理由もなくても、何か理由があっても、誰でも少しだけ羽を休め、ゆっくり呼吸
ができる場所。どこにいたって息がしづらいと思っている人が、ほっとひと息ついて、
ゆっくり自分のことを考えられるような場所。
それが、「喫茶とまり木」。
じんわりと心が温まる話が収められた一冊です。
『小さな旅のフォト・スケッチ』丹野 清志//著 ナツメ社 291
観光地や絶景の写真ではなく、その土地の街や自然の匂いが感じられる写真が掲載されている。
街歩き旅を続けている著者が、四季のうつろいの中で出会ってきた街や自然や人々とのささやかな
出会いの記録集だそうだ。
「あなたの旅の記憶と重ね合わせて、一緒に旅する気分で読んでいただけたら…」と著者。
『病と障害と、傍らにあった本』斎藤 陽道ほか//著 里山社 019
病や障害のつらさは、心身の苦しみのみならず、固有な症状や想いを抱え、孤立してしまうこと。
そんな時、心を通わせた存在となった本はあったのか。
12人の当事者、介護者の読書体験が綴られたエッセイ集です。
生きることの困難に出会ったら、どうするでしょうか。
自分にとって支えとなり導いてくれる本を求め、探し続けたいものです。
『孫と私の小さな歴史』佐藤 愛子//著 文藝春秋 914-サ
百寿を迎え、現在も雑誌『婦人公論』での連載を執筆されている佐藤愛子さん。
1991年生まれの孫・桃子さんと20年間、毎度ヘトヘトになりながら、年賀状の写真を
撮り続けたそうです。桃子さんが成長するにつれて、どんどんテーマが壮大に。
こだわりを感じる写真の数々にクスっとなります。
「祖母はいつも仕事第一で、私を気遣ってくれることなどめったにありません。
年賀状撮影も私にすれば、ひたすらくだらない、面倒くさいことでした。
でも、祖母がやると言えば、とにかく腹をくくって付き合うしかないのでした。」という
桃子さんの言葉から、エネルギーに満ち溢れ全力で楽しんでおたおばあちゃん
(佐藤愛子さん的には、じいさん?)の姿を想像します。
『ジジイの片付け』沢野 ひとし//著 集英社 597
……片付けを習慣にすると、健康、安心、老後の喜びといいことずくめである。
思い立った時に片付けるのではなく、ジジイは今後のならわしを片付け中心にして、
そして片付けを趣味にして欲しい。ただし、家族の者に嫌われないために、物音をたてず、
大声をあげず、静かに専念すること。
生き抜くためには片付け、これしかない。 著者あとがきより
と、モノに縛られない暮らしへの方向転換のススメが書かれてある。
『ジジイの台所』沢野 ひとし//著 集英社 596
「おいしいものが生まれる場所には、いつも笑顔がある。
台所はジジイにとって、また家族にとって、すべてのはじまりである。」
と、まえがきにある。
本作は『ジジイの片付け』の第二弾。
料理の本ではなく、あくまで台所が主役の本だとか。
とは言え、簡単、ヘルシー、経済的なレシピも載っているのが嬉しい。
『偶然の散歩』森田 真生//著 ミシマ社 914-モ
タイトルの「散歩」とは、幼い子どもたちとの本当の散歩や、哲学者や思想家との時空を超えた思索の散歩のこと。
数学者である著者は言う。
散歩はあらゆる生き物との遭遇の場である。世界は広くて狭い、さまざまなものが繋がっていてその中で生かされていると。
一度きりの偶然の向こうに、いつまでも残り続ける何かを見ている。
一度きりと永遠は、どうしてこんなに似ているのだろうか…と。
この本のことを上手く伝えられませんが、読後はスッキリ!
自分の視野が広がった気がしました。
『3人で親になってみた~ママとパパ、ときどきゴンちゃん~』杉山 文野//著 毎日新聞出版 916-ス
トランスジェンダーである著者は、フェンシング元女子日本代表。
3人で親になる。パパ、ママ、そして…
著者がパートナーの女性と、ゴンちゃんと、子育てに奮闘する日々を綴ったエッセイです。
LGBTQの方が子どもを授かり、新しい形の家族を築くということ、そこには葛藤もあるが
一つ一つの問題や壁、心配事に向き合っていく姿が勇ましくて温かい。
夫婦の在り方、育児の考え方についても学びがあり考えさせられました。
『52ヘルツのクジラたち』町田 そのこ//著 中央公論新社 F-マ
52ヘルツのクジラ。仲間とは声の高さ-周波数が全く違うため、他のクジラにはその声は聞こえない。
世界で一番孤独なクジラ。
自らの人生を家族に搾取され続けてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
どうか彼らの声が誰かに届きますように。優しく受け止めてもらえますように。
2021年本屋大賞受賞。
『あなたのための短歌集』木下 龍也//著 ナナロク社 911.1
依頼者からメールで届くお題をもとに短歌をつくり、封書にして届ける…という、
短歌の個人販売によって生まれた短歌たち。
本来ならこうして公開されることはなかった、たった1人の「あなたのため」につくられた短歌たち。
でも、あなた以外の「あなた」のためにつくられたのでは?と思えるような1首に出会えるかもしれません。
※最後のページまでめくるのをお忘れなく!
『素晴らしきお菓子缶の世界』田中 ぷう//著 光文社 675
身近にあふれるお菓子の缶。
お家で小物入れになっている親しみのあるものから、いつかは手に入れたいあこがれのものまで。
ながめるだけで幸せな気分になります。
『フーテンのマハ』原田 マハ//著 集英社 915-ハ
旅好きマハさん。マハさんの半生もよくわかる一冊。
笑いあり、感動ありの取材旅行エッセイ本。
食・陶器・絵画・鉄道を求めて、日本中、世界中をとび回る!!
マハさんと一緒に出かけ、旅した気分!
『この道の先に、いつもの赤毛』アン タイラー//著 早川書房 933-タ
主人公のマイカは、43歳ひとり暮らし。アパートの管理人兼コンピューターの便利屋をしている。
毎朝、ランニング→シャワー→朝食→掃除のルーティーンを崩さない。
つき合っている彼女はいるが、結婚する気はない。
変わらない日常が続くのかと思われるが、ある日、自分の息子を名乗る青年が現れ事態は一変する。
このまま今まで通りの日々を過ごしたいのか、そうでないのか…。
マイカは、自分の中のホントの気持ちに気づき、いつもと違う「ちょっとしたこと」を
試してみる。と、そこには新たな展開が…。
『聡乃学習』小林 聡美//著 幻冬舎 914-コ
著者は、俳優の小林聡美さん。
50歳を前にスタート、5年にわたって書き続けたエッセイが本になりました。
…今やりたいことは、今やっておかなくては。
身体の衰えを感じつつ、時代の流れを感じつつ、それでも見聞を広め知識を吸収する。
淡々と前向きに、マイペースでいいから。…と言いつつも、結構パワフル。
なかなか自分にはできそうもないけれど、
「トライアル アンド エラー」という言葉は、おまじないのようで心強い。
『解きたくなる数学』佐藤 雅彦・大島 遼・廣瀬 隼也//著 岩波書店 410
数学に苦手意識のある方、多いのでは?(私も…)
思わず目を背けたくなる暗号のような問題…
でも、それが不思議と「解きたくなる」のです!
NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」を手がける3人だからこそ成せるワザ。
考えるのが楽しくなる1冊です。
『I love letter』あさの あつこ//著 文藝春秋 F-ア
主人公の岳彦17歳は、この半年近くほとんど部屋から出なかった元引きこもり。
ひょんなことから、会員制の文通会社で働き始めた。
「まめに手紙をくれてた人が急に音信不通になるって、どんな場合?」
それぞれに書けない理由、それぞれの書かない理由があったりして…
タイトルから、甘い話を想像していたらどんでもなかった。
これは、サスペンス!
手紙には、メールや電話では伝わらない想いが込められている。
『世界のひきこもり』ぼそっと池井多//著 寿郎社 367
先進国に限らず貧しい国にも、ひきこもりは世界中にいるらしい。
各国で生活するなかで、どんな事がきっかけでひきこもりとなったのか、
どのような生活をしているのか?ひきこもりを脱しようとしている人、
ひきこもりであることを受け容れている人…と多様である。
ひきこもり歴35年、「世界ひきこもり機構」を設立(2017年)した50代の著者が、
インターネットを介して海外のひきこもり当事者と対話し、「ひきこもり」は
日本特有の現象でないことを提示しています。
『ごきげんな散歩道』森沢 明夫//著 春陽堂書店 914-モ
これまでに著者の小説をいくつか読んで、とても繊細な表現をされる方だなぁと感じていました。
この本を読んで著者の人となりを知ることができて、満たされた気持ちになりました。
散歩に出て、空を見上げて足元にも目を凝らして…やさしく面白い視点やロマンを感じる発想、
あたたかい言葉が詰まっています。
『パリのすてきなおじさん』金井 真紀//文と絵 広岡 裕児//案内 柏書房 361
パリの街で出会ったおじさんたちのインタビュー集。
個性豊かな似顔絵も添えられている。
年代、職業も様々。人種、宗教などそれぞれの背景を背負いながらも、パリの生活を大切に
しているおじさんたちの言葉は、意味深い!
「世界は想像以上に込み入っている。」とは、著者の言葉。
『アルプスでこぼこ合唱団』長坂 道子//著 KADOKAWA 916-ナ
スイス在住20年の著者だが、なかなか周囲になじめない。それは、アンフレンドリーな
スイス人の国民性か、スイスドイツ語の言葉の壁のせいなのか…。
ひょんなことから、地元の合唱団に加わるが、メンバーの国籍も様々、職業や趣味もわからず、
話すきっかけすら見つけられない。
さらに、コロナ禍のため練習はリモート!!
「いろいろあった4年間は、私にとって、みんなと声を合わせて歌う時間であると同時に、
スイスへのゆっくりテンポの同化の時期。この地での居場所探しの時間でもあった。」と、著者は書いている。
人と仲良くなるには、アダージョのテンポで、気長に根気よくってことかな~。
『明日咲く言葉の種をまこう』岡崎 武志//著 春陽堂書店 159
本(小説・エッセイ・詩・漫画)から映画、ドラマ、墓碑銘まで、
著者が書き留めたものの中から、とっておきの名言を紹介。
名言が生まれた背景やエピソードも綴られています。
巻末には「引用作品一覧」があるので、お気に入りの名言に出会えたら、
元の作品を読んでみるのもいいかもしれません、
『MINIATURE LIFE at HOME』田中 達也//写真・編集 水曜社 748
よくあるお家でのワンシーン…?
よく見ると…なるほど!!
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のオープニング映像を手がけた、
ミニチュア作家・見立て作家である田中達也さんの写真集です。
『11の秘密』アミの会(仮)//編 ポプラ社 F
著者の、アミの会(仮)とは、 一応女性だけの書き手の集まり、話し合いでテーマを決めて競作し、
書き下ろしのアンソロジーを刊行するグループ。(あとがきより)
今回は、11人の作家さんによる短編集です。
テーマは、「ラスト・メッセージ」。
記されたメッセージの秘密を探る「謎解きの宝箱」みたいな1冊です。
『心に輝く旅の宝石箱』交通新聞社 914
この本は、JR西日本が発行する広報誌『Blue Signal』に収められた旅のエッセイ集です。
著者は、作家、作曲家、映画監督、落語家、バレリーナ、棋士、騎手など。
それぞれの旅の思い出の数々が綴られています。
思うようにお出かけできない今、忘れられない「あの場所」はどんなだろう…。
いつか再び訪れる時まで、どうか変わらずそのままであってほしい。
そして、そのいつかが早く来てほしいと願っている。
『中学生の頭の中身をのぞいたら、未来が明るくなりました。』なりたい大人研究所//編 KTC中央出版 816
「将来、あなたはどんな大人になれたら幸せですか?」
この本は、第1回「なりたい大人作文コンクール」(2019年)に
寄せられた作品で構成されているそうです。
中学生のまっすぐで、純粋な言葉。可能性は無限大。
大人が思っている以上に、身近な大人をみて、多くのことを
感じていそうです。大人の方にも読んでもらいたい。
「あなたは、どんな大人でいられたら幸せですか?」